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MERCHANDISE

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掛幅・額

京人形  共箱

中村左洲
二見が浦の旅館に竹内栖鳳が滞在中、地元にとても上手い絵描きがいると紹介された中村左洲は京都に来るように言われるが断り伊勢での画業に専念したエピソードがある。
京都に行っていれば名声を得たと思うが余程のこだわりがあったのでしょう。
京人形と題されたこの作品も歌舞伎の題材を描いています。
日本美術協会に出品した「左甚五郎之図」に通ずる名品です。

歌舞伎「京人形」
ここは彫物の名人・左甚五郎の家。廓で見初めた太夫にそっくりな京人形を彫り上げた甚五郎は、人形を鑑賞しながら酒盛りをはじめます。すると、ひとりでに人形が動き出すではありませんか女の心といわれる鏡を人形のふところに入れると、しとやかな女の動きになったり、鏡を除くとぎくしゃくとした動きになったり…コミカルな動きが楽しい舞踊劇です。

中村左洲(なかむらさしゅう)  明治6年(1873)―昭和28年(1953

日本画家。三重県度会郡二見町(伊勢市)に生まれる。本名、左十。家業は漁師。幼くして父を失う。郷土の三村亘翁の援助で四条派の画家磯部百鱗に学ぶ。明治29年、日本美術協会に「左甚五郎之図」を出品し三等受賞。明治32年、全国絵画共進会に「志海泊舟の図」出品し一等賞受賞。大正6年、文展に「群れる鯛」を出品し入選。山水や魚の絵を能くする、鯛の左洲と呼ばれる。巽画会会員。

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